こんばんは、龍司です夜の街

CHANEL


今日、電車に乗っておりましたら、

目の前に座っているオバサマが

CHANEL(シャネル) のバッグをお持ちでした。

年を重ねても気品を持った方もいらっしゃいますが、

この女性は、女を磨くことを忘れただらしない感じの方。。。


「これでは、シャネルのブランドイメージが下がってしまうな~」と

私は心の中で感じながら見てました(笑)


今は、自分自身も広告媒体になる時代 ・・・

この女性は、このシャネル のバッグを持ってあちこち歩き回るのでしょうから、

かなりの多くの人に見られることでしょう。

そして、シャネル にとっては悪い広告となってしまいそうですね(笑)


この女性を見ながら、

私は、先日読んだ「ターゲット・メディア主義 」という本に載っていた文を

思い出しました(^^)


1ページ~2ページの文章を紹介します

(以下、引用)


ジョルジオ・アルマーニ 社が日本参入する際の

ブランドビジネス戦略を担当した時のことだ。


アルマーニ社側の要求はシンプルだった。


狙ったターゲットに確実に、

シーズンに合わせたファッションコンセプトを伝えてほしい」

むやみに広く大勢の人に知れわたるとブランドイメージが

崩壊するから気をつけろ、という忠告である。


ショックだった。

広告の使命は、「できるだけ多く」の人に伝えることだと

思い込んでいた私は、偏見のかたまりだったのだ。

この経験から私は、「量」ではなく「質」を追求する大切さを学んだ。


最も重要なことは、情報が到達する人数ではない。

しかるべき人に情報を伝え、商品を手にしてもらう。

その他大勢=大衆に行きわたらせないことが、

顧客を満足させ、企業価値を高める。


考えてみればもっともだ。

その他大勢、「みんな」の着る服は一過性の流行にすぎない。

「みんな」とは違う「自分らしい」表現こそ、

真のファッションである。


(以上)


20世紀には、企業は少しでも多くの消費者に自社の商品を広める、

ということを目指して広告を出し、頑張っていたように思います。


しかし、21世紀に突入した今ではモノが溢れていますし、

IT革命やボーダレス化により生産コストの低い国で安く商品が作れます。

多くの商品はコモディティー化し、他社の製品と差別化できず、

安値競争のスパイラルの中へ・・・


このような時代に、

「大衆化」することは必ずしもブランドにとって良いことではない、

といえるのかもしれませんね


むしろ、大衆に行きわたらせない・・・「限定」するという手法が

ブランド価値を向上させるために、

そして価値を保つために必要なのかもしれません。


どのように「限定」するのか・・・


以前は販売価格を高くして、お金持ちしか買えないことにより

限定してブランド価値を保つこともできたかもしれません。

しかし、これから貯金だけはたっぷり持っていてもカッコ悪い団塊世代の

オジサマ、オバサマ方がその商品を買って、持ち歩いていたら

ブランド価値など保てるのか?と疑問を感じてしまいます。。

シャネル を買わなくなってしまう人が出るかもしれません・・・(笑)


そこで、私はお金だけで限定するのではなく、

ブランドのアイデンティティー、メッセージこそが

大切なのではないかと思います。


強いメッセージを放つブランドを作り、

大衆化の普及を志向せず、

ターゲットとする方々へとフォーカス(特化)した

マーケティング、広告を展開する。

これからの時代に、ファンを維持し、価格を維持するには

こうした考え方が必要なのではないでしょうか。


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さてさて、今日も日付が変わって(笑)

AM2:30をまわりましたが、

今日、5月20日は・・・

いよいよ映画・「ダ・ビンチ・コード」 世界同時公開ですね!


私は恒例のレイトショーで見てみようと思ってます(^^)