昨日、表参道駅の中を歩いてたら、、
GUCCI にジャックされてました(笑 ※柱巻き広告
雑誌、「GINZA (ギンザ) 」とコラボした広告ですね^^
GUCCI特集☆
↑このページにも載っているように、
今日(15日)、青山店がリニューアルオープンするので、
それに関連した特集です。
GUCCI(グッチ)青山店がリニューアルオープン、、
「なるほど、それで表参道駅で 大規模な広告してたのか~」と
雑誌を読みながら 私は振り返ってました。
asahi.comの記事 によると、
リニューアル記念の「限定バッグ」も発売されるのだとか^^
「限定」・・・
考えてみると、
GUCCI というブランドが復活したのも、
「限定」という手法を取り戻したからだと思います。
「限定」という手法・・・
それは、このリニューアル記念のバッグのことだけでなく、
GUCCI の製品が、大量生産されて どこにでもあるものではなく、
「限定」された高級品であるというスタンス。
↑このページに「40年代が薫る「GUCCI」
というタイトルが載っていますが、
1940年代とは、GUCCIが「限定された高級品」であることが保たれて、
輝いていた時期。
では、
輝いていた1940年代以降、
GUCCIに何が起きたのでしょうか?
それに関して、
「ポストモダン マーケティング 」という本に
書かれているので紹介します。
(以下、引用)
1953年にグッチオが亡くなった時、
彼の二人の息子、アルドとルドルフォ、
そして彼らの二人の息子、パウロとマウリツィオが、
ファミリービジネスの所有権とその方向性をめぐって、
長く続く権力闘争を始めました。
グッチが育て上げたブランドイメージが
はなはだしく軽視されるようになります。
1970年代から80年代にかけて、あらゆる種類の、
怪しげなライセンス契約が結ばれ、グッチのロゴが
野球帽からトレーニングパンツまでありとあらゆるものに
付けられるようになりました。
ニセの緑と赤のタッグが付いた商品が、
開発途上国の露店で販売されるだけならともかくも、
旗艦店のすぐ外の道路脇の露店にも現れる有様です。
グッチのロゴは、商品の格としては下の下、
つまり、トイレットペーパーにも出現するようになりました。
(引用、以上)
収益を伸ばそうとしてブランドを拡張することが、
逆にブランドのFOCUSを弱め、収益も減少してしまう、という現象。。
最近でも、これで失敗する企業を よく見かけますよね。
続いて その後のブランド復活に関して。
(以下、引用)
「1994年に任命された新しいCEOのドメニコ・デ・ソーレ。
~
デ・ソーレは不適切なライセンス契約を終わらせ、
世界中の基準に満たない店を閉め、
偽装品を厳しく取り締まり、グッチ商品群全体を見直し、
広告経費を大幅に増やし、賢明な買収を通して
グループのブランドポートフォリオの幅を広げ、
そして、9月11日後の景気後退が高級品の取引全体に
影響を与えたにもかかわらず、会社をトップに戻すことに成功したのです。
彼は、
「限定高級品であることが利益を生み出すのです。
販売すること自体には意味がありません。
もっと売ることは非常に簡単です。
グッチ製品を取り扱いたいという依頼が何百件ときます。
1時間以内に2000軒の店を開けることもでき、
そして売り上げは2倍になるでしょう。
でも、それでは利益は出ないでしょう。
ルイヴィトン、シャネル、プラダなどの優れたブランドは
限定の意味を真に理解しているはずです」
と書いています。
(引用、以上)
ブランドを拡散して危機に陥ってしまった70年代、80年代を乗り越えて、
90年代以降に復活したのは「限定」という手法のおかげかもしれませんね^^
この秋、表参道で始まる「1940年代が薫るGUCCI」が楽しみです
P.S.
表参道駅の壁は、↑BRUTUS x GUCCI!
「BRUTUS」もGUCCI特集をやってます^^
GUCCI、青山店、「GINZA」、「BRUTUS」、、、
きれいに統合された広告展開ですね~